続き。
私の過去世
驚いていると声が言う。
「それでは皆揃って海で儀式を行ないます。
まず海に浸かる必要があります。
全身でなくていい、下半身のみでも。
イニシエーションに禊は必要。
済んだらまた呼んでください」
そして海へ。
皆で靴を脱ぎ裸足になった。
なんでも、以前ハワイの偉大なカフナのアカさんとワイピオ渓谷を訪れた時に、普段はない幻の滝があって、それは神の祝福だと言うことで禊をしたそう。
しかしそれ以来、何度来てもその滝は現れなかったという。
この滝を目指してみんなで岩場を行くことに。
しかし20分ほど歩いたが海が満ちていて滝まではたどり着けず、途中で滝を眺めてまた海岸に戻って来た。
私の過去世と名乗った馬に乗った若いカフナは、私たちが岩場を歩いている時、砂浜からただ見守っていた。
そして私が戻ってくると
「はずれまで」
といざなう。
夢で見た場所、岩場とは反対側の海岸沿いのどんつきに行けとやはり言うのだ。
そこに何があるかわからないけど、とにかくそこに行かなくては行けないと思う。
皆に声をかけて
「海岸のはずれまで行きましょう 」
と言って歩き出した。
すると途中、川が流れていた。
浅瀬だけど太ももまでは浸かるくらいの深さ。
みんなズボンをまくしあげて歩いて渡っている。
私たちも一番浅そうなところを探し、川に進入・・・。
が
けっこう深い
しかもそこに岩がたくさんあって、足の裏が痛い
ぎゃー
っと叫びながら必死に渡ろうとしていると、Y子社長が川の中で転んで下半身びしょ濡れになった。
Y子社長〜
するとY子社長
「あたしここで待ってる。荷物持ってたあげるよ」
とあっさり降参した。
ああっ
そ、そう言うのも当然ですよねっ
Y子社長にこんなことをさせてとっても申し訳ないのだが・・・。
しかし上は
「全員揃って来なさい」
と言っている。
あーん、Y子社長すみません〜、上が来いって言ってるから、絶対行かないとですぅ〜 と私は焦った。
そして必死に言った。
「上が全員揃ってイニシエーションを行なうから、一人も欠けてはダメだって言ってるんです〜 」
祈るような気持ちでそれだけ言って、必死で私も川を渡る。