カウアイ島を出た私たちはラナイ島に行った。
人口わずか3100人の小さな小さな島。
でも、景色は雄大だった。
ここには、確かな神様がいます。
自然の息吹の中に、きらきらとした神の周波数を感じる。
だから、どこにいってもすべてが美しくて清らか。
ここの神様は、カウアイ島の神様と違って女神様だった。
だから、島全体の雰囲気が可愛らしくて女性的。
厳しさがなくてただ優しいの。
ここは、『ケアヒアカヴェロ〜神々の庭園〜』と呼ばれる場所。
神秘的な霧が出て、すべてを包み込む柔らかな神の気配。
悪路で途中が泥沼のようになっていて、先まで行けなかった。
残念。
今度は行きたいな。
この島で我々が何をしたのか。
ラナイ島の女神に出会った。
島の中央にあるヘイアウ(代わりの場所)でご挨拶をして、そして秘密の泉に導かれた。
だけど1日しか滞在できず、途中があまりのワイルドロードでたどり着けずに時間切れ。
「また来ます」と神様に約束をして帰って来ることができた。
女神様は私たちにこう言った。
「私はラリー・エリソンという者を知りません。
ここは神が司る神の島です。
挨拶のないものに勝手をされるのは困ります」
本当はこういう言葉じゃなかったけど、だいたいこんなこと。
本当にハワイはどこの島にも神様がいて、島を護っている。
特にラナイ島はまだ人の気配が少なくて、しっかり神様が護れている唯一の島といってもいいくらいかもしれない。
ラリー・エリソンさんは世界的なI T企業ORACLE(オラクル)の共同設立者で現会長・CTO。
総資産500億ドルで世界で5番目の大富豪でもあります。
そして、ここラナイ島の土地を98%買い占めているラナイ島のオーナーといってもよい方。
もともと島にあったフォーシーズンズホテルを改装するなどして、敷地を有意義に使った形でリゾート開拓を進めているそう。
でも、女神様はそれが不満みたい。
「挨拶に来てない。許可していない」
て言ってた。
そして、差し止めたいとも。
ラナイ島にはこんな逸話も残されている。
「島の農園の主人がプランテーション農園の中にサトウキビ鉄道を敷いた。
その時誤って神殿の中を汚す形で鉄道を敷いてしまったところ、農夫たちが次々原因不明の病で死に、結局その農園は潰れて村はゴーストタウンになった」。
神殿の敷石を使ったため、などディテールは異なりますが、こんな話が残されています。
これはつまり、私たちが島について一番初めに行かされたケオムク・ヴィレッジにあるはずのヘイアウの話かと思います。
私たちは、私のガイドに誘われてその場所を探しに行ったのですが、どうしても見つけられなかった。
なぜなら、もうその場所は今は神殿として機能していないから。
だけども私たちは神様の視点を授けられたので、その視点でかつて美しく生き生きとしていたヘイアウを探そうと思って、なくて諦めたらしい。
今頃わかる(笑)。
仕方がないので、近くの野原で女神様に挨拶をして島滞在を許可してもらったのだ。
そして、そののち、『神々の庭園』での海の禊に導かれたが、悪路で断念。
翌日、ラナイの女神に小さな泉とそのそばのヘイアウに導かれたが、やはり悪路と情報の少なさに断念・・・。
ラナイ島の自然、おそるべし。
でも、また必ず来ますと約束して帰って来た。
ラナイ島にはたびたび病が流行って村人がたくさん亡くなったり、農園が潰れたりして、一定の人数しか住むことができない。
人間がいる無理やりなんとかしようとしても仕切れない「何か」があります。
それはやはり「神の意志」としか言えません。
この神の意志の解明に、また私は必ずラナイ島に行きます。
続きの話をお楽しみに
ALOHA