それに先駆けて、この2日間連続で恐怖の夢を見た。
そのシェアと解説をしたいと思います。
まず、一昨日見た恐怖の夢。
追いかけられる夢です。
このパターンはいつも大抵に通っています。
「誰か、確実に残忍な奴らの手先だとわかる者が突然家に来る。
数人でビルの中の一室にいて、扉をみんなで押さえて入られないようにするが、別の部屋の窓ガラスが割られる音がして、奴らが強行突破をしようとしていることに気づく。
皆で非常階段から一斉に逃げる。
捕まったら容赦なく残忍なことをされるのがわかっているから、ものすごい恐怖。
必死に階段を駆け上がり、目くらましで途中エレベーターに乗ったり、ビルの中のトイレに隠れようとしたりしていて、あまりの恐怖で目が覚めた」
このパターンの夢は似通っていると書きましたが、実はこれは宇宙にいた時の恐怖の記憶なのです。
なぜ宇宙の恐怖とわかるのか。
捕まえにくる奴らのトーンが似通っている。
ものすごく残忍で非情で、情け容赦なく恐ろしいことをするというのがわかっている。
夢の中ではっきりわかるのです。
だから、夢のシチュエーションが何であれ、宇宙戦争の時の記憶だと理解する。
ここでこの夢を見たということは、今回の先祖解除セッションの中に、宇宙戦争の恐怖の記憶の解除が含まれているということ。
ちなみにこれは私個人の体験だけでなく、参加者の皆さんのエネルギーの知覚でもありますから、皆の中の記憶の扉が開き始めたのだとご理解いただけたらと思います。
また、本日夜中見ていた恐怖の夢は、全く異なる恐怖に関する解除です。
その1
皆、それぞれ何かを手に持っていて、それが気持ちの悪いものに変わるということをあらかじめ知らされている。
全体をまとめるディレクターのような人がいて、その人が一応、守ってくれる役目らしい。
でも、人数がすごく多くて、ディレクターはたった一人で手薄な印象。
夜中にうたた寝をして目を覚ますと、私の持っていた道具のようなものが、言われていた通り気持ちの悪い怨念めいたエネルギーを噴出し始めて、恐怖で叫ぶ。
他の人が持っていたものからはもっと怖いものが出てきたようで、ディレクターが「これは怖い。ヤバイ。マジで怖い」とか言いながら、それを持ってウロウロしている。
私は絶対にそんな怖いものを見ないようにしようと思って、恐怖に震えながら固く目を閉じる」
この場合の恐怖は、印象的に呪術です。
手に持たされた道具から、おどろおどろしいものが出る。
あるいは、変解して気持ち悪いものになる。
幽霊が出るような、あるいはついに出てしまったような、それを知って喉元からせり上がってくる吐き気を催すような恐怖。
幽霊的な恐怖の大元は大抵怨念ですから、やはりこれは呪術に関する恐れの取り外しなのですが、先祖がかけられたものだけではなく、私たち個人が過去世においてかけられたものも混じっているようです。
なぜなら。
これもまた私個人の体験ではなく、参加者皆の体験の夢ですが、それぞれがそれぞれの恐怖の元としての道具を持たせられている、というところにミソがあります。
皆が各自の犯したミスとしての呪術を処理していかなければならない、そのメタファーだということです。
私の道具からはそこまでひどい恐怖の元は出てこなかったけど、他の人の道具からはそれはそれはひどいものが出た。
夢の中では、それはキャリアウーマンのかつての私の女上司の持っていた道具で、その方はもう60歳になりますが未だ結婚しておらずただひたすら仕事だけをしていらっしゃる。
そういった類の、恐れと恐怖と闇の存在に力を奪われ続ける、個人的な喜びを阻害され続けるような呪術が参加者の誰かから解放されていったようです。
その2
「先ほどの夢の続きで、怖いなあと思いながら作業をしていると、ふとまた違う感覚の嫌な感じが来た。
私たちのいる部屋は、校舎のような大きな建物の二階部分にあって、目の前の校庭を見ると、なんと虎とライオンがいる。
校庭にはけっこう人がいて、「虎とライオンがいる!」と私が部屋から指差すと、校庭の人たちも気づき始めたようでどよめきながら逃げ始める。
校庭から逃げてくる人たちが校舎に入ってこれるように、非常階段の扉を少しだけ開けてあげる。
でも、虎も校舎に入ってきたらどうしようと恐怖に震える。
『誰かが捕まって食べられない限り、虎もライオンも人を追いかけ続けるだろう。誰かが人身御供になるしかないのか』と思っている。
すると、校庭を誰かが指差して『エザキが!』と叫ぶ。
同僚(同級生のようなイメージ)のエザキという男が、虎の前にうずくまって今にも食べられようとしている。
(実際にはエザキという知人はいないが)夢の中で私はその人のことを『ああ、あの冴えない奴か』と思っている。
『逃げればいいのに』
『もういいんだって言ってる。諦めたんだアイツ』
と、見ている仲間たちから言葉が漏れる。
バリバリと虎がエザキを食べる気配。
恐ろしくて絶対に見るまいと目を固く閉じる」
この場合の恐怖は、いくつかのメタファーが複合的に含まれています。
まず、知ってはいるけど親しくはない男が虎に食べられてしまうシーン。
これはおそらく、参加者を含めた私たちの過去世の中から、かつて死んでいった仲間たちに対する罪悪感と助けられなかった後悔と、死に様を見ながら感じた恐怖の巻き直し。
そしてその恐怖は、実は多くの人たちの中に平均的に入ってもいます。
なぜなら、私たちは悠久の昔から戦いばかりしてきた民族であるばかりでなく、その戦いの末死んだ仲間たちは浮かばれないと思い込まされてもいるから。
たとえば、民俗的には、死んでも魂は再び生き返ると教えているようなところは、死ぬことを恐れない教育がなされていることも含めて、私たちは死をそこまで恐れない。
ですが、私たちの民族は宗教的に死んだら極楽浄土に行けるか、もしくは地獄に落ちると教えられてきた。
すると皆、死が怖い。
死んだら真っ暗闇になって「私」という存在が終わりを告げ、全く何もなくなってしまう。
そんな理由のない恐怖の解除を、この夢は表してもいたようです。
またもう一つは、戦争恐怖と同じような、仲間や家族が目の前で残忍に殺されていく、それを知りながら何もできないやるせなさ、無力感、恐怖、それらも現れていたよう。
ちなみに、この夢はもう一つのメタファーもあり、それは、たくさんの人の目の前で猛獣に殺されていく人を見ている、ということろにあり、ころローマ時代などによく行われた、コロシアムのなかで囚人と猛獣を戦わせるような競技。
この時の体験を有していた人もいたようで、そのような残虐性や猛獣に対する恐怖の解除も行われたようです。
その3
「またもや先ほどの場面の続き。
みんなでグループを作っていて、何か出し物のようなものをしなくてはいけない。
ザワザワと話をしたり、相談をしている。
すると、あるグループの中の暗い顔をした女の子が突然、ビルの上から飛び降り自殺をしてしまう。
飛び降りる瞬間を見てしまい、ものすごいショックと恐怖を感じる。
それからしばらくして、またみんなでガヤガヤしていると、突然目の前に白いシャツがパサっと落ちてくる。
なんだろうと上を見上げると、さっき自殺した子と組んでいた子が、高いビルの上からまさに飛び降りようとしている。
あっという間にその子は落ちてきて、私は死ぬ瞬間を見ないようにと固く目を閉じる。
ドサッという音だけが聞こえる。
みんなが気づいてキャー!と叫んでいる。
私は『あんなくらいの高さから飛び降りて死に切れるんだろうか。死ねてなかったら痛みがひどいだろう』と恐怖と共に考えている」
この場合の恐怖は、やはり一つ前の夢と類似していて、自分ではない、また家族や親友など親しいわけでもない人の死や痛みに関する恐怖です。
誰もが、死に対して理由のわからない、強い恐怖を感じながら生きている。
でもその大元は実は、目の前でたくさんの人たちが死んでいった、その恐怖の記憶が内在されているから。
戦争だけではなく、交通事故、不慮の事故、殺されていく人など、私たちはたくさんの生を生きるとき、これらの体験を必ずしています。
それを複合的に知覚していった、そんな恐怖体験とそのエネルギーの取り外しが行われたようです。
今回の先祖解除セッションの一つのテーマはやはり「恐れの解除」のようです。
参加者の方のみならず、私の中の大きな恐れも取り外されていくと良いなと思います。
それでは、これから解除セッションの準備を始めていこうと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。