2019年5月26日
呪術でつながり続ける「決して離れられない憎しみ合う家族模様」 ~その2~
呪術でつながり続けるネガティブな家族関係について、前のブログに書きました。
そのパターンを、例にとって解説してみます。
例えば、A男さんという夫、B子さんという妻がいる。
二人は現在夫婦ですが、過去世では養子縁組をし合った仲。
B子さんが母親で、A男さんを息子に迎えた。
しかし、家を継がせるために養子にしたのに、A男さんには子供が生まれない。
これではまた家が途絶えてしまう、困ったということで、B子さんは陰陽師のような術師のところに行き、A男さんに息子が生まれるように依頼をした。
すると、術師はこう言う。
「あなたにはお金の因縁がありすぎる。この因縁を消滅させないと、子供はできない」。
B子さんは困ってこの術師に言う。
「どうすればいいのですか? お金の因縁はどうやって消せるのでしょう」
術師はまたこう言う。
「お金の因縁とは、そのありがたみがわからないということ。そのため、しばらくお金に困った生活を続けてありがたみがわかるようになれば、自然と子供ができるようになるでしょう」
B子さんはなるほど、さもありなんと思う。
なぜなら、B子さんの家は有力家系でお金に困ったことはない。仕事をさしてしなくても、土地や蔵の中に財宝がまだたんまりある。
するとB子さんはこう言う。
「わかりました。しばらくお金に困る生活をしてみます。して、どのようにすればお金に困ることができるのでしょう?」。
術師はこう言う。
「お金に一時的に困る術をかけましょう」。
「一時的に、ということは、ちゃんと裕福な暮らしに戻ることはできるのでしょうか?」。
「もちろんです」。
ということで、B子さんはこの術師に「一時的にお金に困る」術をかけてもらう。
しかし、この術師は詐欺師まがいの存在だった。
この術師をC助としよう。
実は、C助はA男さんの実家と昔から関係があり、しかも、このA家を非常に憎んでいた。
そして、「絶対にA男を幸せになどしてやるものか」と思っていた。
そのため、通常してはならない「本人のためにならない術」を誤ってかけてしまった。
すると、A男のもとに跡取りは生まれてこず、B子さんの家には問題が様々に起きてお金に困窮することになった。
やがてB子さんは、貧困にあえぎ、病に倒れて死ぬ。
そして死に際にこう思う。
「C助め騙したな。絶対に許さない。末代まで呪ってやる」。
さて、このとき、なぜB子さんとA男さんは今世、夫婦としての縁を結んだのか。
また、C助はどうなったのか。
実はA男とB子さんの間には、その養子縁組をするより数代前に、また別の呪術でつながり合うという「し損ね」があった。
そのため、B子さんとA男さんが養子縁組で親子関係になった途端、双方を巻き込んだ不幸が勃発したともいえる。
そのB子さんとA男さんの掛け合った術こそ、シンプルに言えば「B子さん側がA男さんをつかんで離さない」という
恋愛の術式。
長くなるのでこの時の術については割愛します。
そして、今世では、C助はA男さんとB子さんの息子として生まれてくることになっていた。
そこで、3人でこの時掛け合った「術」、「嘘」、「恨みという呪い」を、3人がそれぞれの人生を生き切る中で、解消していかなければならないという重たいお題があった。
この三つ巴のネガティブに絡まり合うカルマは、実際にはC助が息子として生まれてきたときからより大きく表出することになる。
つまりは、A男さんとB子さんが結婚した当初はさほど問題がない普通の夫婦だったが、C助が息子として生まれてきたときから、突如として様々な問題がこの家族を襲い始めるということ。
たとえば、C助が生まれてきたことによって、夫婦仲が悪化する。
子育てを通して性格の合わなさが露呈して、喧嘩が日常茶飯事になる。
そのうち、A男さんが浮気を始める。
二人がやがて知るのは、C助には発達障害があるということ。
すると、A男さんは優しくて奉仕的な性格もあいまって、障害のある息子を見捨てられない。
B子に嫌気がさしていても、息子を想うと離婚できない。
B子さんはお金が好きで、裕福な家の出なので金に困った生活をしたことがない。
また、依存的な性格で自分で稼ぐ気はさらさらない。
A男さんのサラリーはそこそこである場合、お金目当てで離婚したくない。
しかし実際には、この家族がなぜ離れられないのかというと、過去世のいくつかで掛け合った「呪術的コード」が絡まり合っているから。
長くなったので、次の記事に続きます。
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